「戦後社会と二つの戦争体験」浜日出夫編『戦後日本における市民意識の形成−戦争体験の世代間継承 』(慶應義塾大学出版会)
戦後日本における市民意識の形成―戦争体験の世代間継承 (叢書 21COE‐CCC多文化世界における市民意識の動態)
- 作者: 浜日出夫
- 出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会
- 発売日: 2008/01/01
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 50回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
内容的には、2006年2月に出た拙著『戦争体験の社会学』(弘文堂)の補遺(その2)といったところ。近年では「兵士」の「戦場体験」は、「戦争の記憶」のなかでどっちかというと周辺化されてるということ、でもよく考えてみたら「戦場」を設定する戦争のありよう(とそれへの想像力)自体が変わってきているわけで、ということで、その「歴史」についてのお話。
まだまだ不満が残っているし、この問題について厚く書けているわけではないのですが(それなりには書けているはずだけれども)、昨夏の半分はこれで潰れたという代物です。
各節のタイトルは次のような感じです。
第1章 戦後社会と二つの戦争体験
Ⅰ 「兵士」と「市民」―「戦争体験」の定義をめぐって
Ⅱ 拡大する「戦場」
Ⅲ 「兵士の戦争体験」の孤立
Ⅳ 「銃後」の歴史社会学
Ⅴ いま「戦争体験」「戦場体験」について考えることの意味とは?